グランデリアスポーツというマイナーなジムに入って十二年ほどになる。年間、約十万円の出費だ。今は月十二回程度の利用だが、これでも多くなった方。どういうわけか、いつの時間でも入り浸っている輩は存在していて、くっちゃべっているのがうざい。バイトもやる気なし、経営側も改善しようとしない。
このジムに来る前は自宅でトレーニングを積んでいて、さらに健保の契約していたセントラルフィットネス平塚に行っていた。一回三百円程度の利用料が掛かる。ダンベルは二十キロまでしかなく、マシンはガス式と、あまり本格的とはいえなかった。ただし、ベンチプレスだけはあった。
今のジムと平行して別のジムに通った時期もある。ほんの四ヵ月だが、厚木にある本格的なボディビルのジムだった。その後はキックボクシングに目覚め、そちらのジムとの平行を約二年続けた。
三十歳の結婚と転職を機にジムに行く回数は減った。行けてもいそいそとやらねばならず、じっくりとは程遠い状態だった。徹夜明けでへろへろになってやっていたこともあったが、パワーは落ち、カゼもよくひいた。
さらに三十五歳となり転職。今回は転勤のない会社であり、原チャリ通勤となった。勤務が安定しているので、帰りにジムに行きやすくなった。原チャリなので装備も持ち運びやすい。ただし、家では家事が待っているので筋トレのみ、エアロビックは出来ず、風呂なしで小一時間で帰る。
通勤経路を調べながらあることに気づく。会社からほど近くにある相模原総合体育館の存在。大きなトレーニング室があり、利用料二百円は格安だ。そもそも個人で契約しているジムは、風呂があること、サウナがあること、エアロビなどのクラスが充実していること、個人ロッカーがあること、営業時間の長さなどがあげられる。このうち風呂は入らないので、サウナも要らない。あってもシャワーで充分、となっている。エアロビもしない。原チャリで荷物を持ち運べるので個人ロッカーも要らない。ただしマイベルトはかさばるのできついかも。相体は夜十時までやっており、朝は九時からやっているようだ。となると、公共のジムとはいえ魅力的だ。
ひとつ問題なのは土日祝日のこと。会社に近いジムということは休みには行けないことになる。だが、これは近所にある緑スポーツセンターで代用が効く。一回三百円で、既に一回行った事がある。細かい装備は忘れてしまったがまずまずのラインナップで、飲食禁止なのは覚えている。ここは夜九時までだが、土日も同じ時間までやっている。グランデリアは日曜祭日が十九時までなので、なかなか泣かせてくれる。トホホ……。
残念ながら相体に行った事がないので、とりあえずの利用で検討が必要だ。置いてある機器によって、出来る種目、出来ない種目が存在する。場合によってはスクワットが出来ないなど、一気にレベルダウンを余儀なくされる部位も現れるだろう。
しかし、年十万円程度も掛かっている利用料が三分の一以下にまで減るというのは魅力的だ。もちろん公共ならではの、色々と困ったことも起こるだろうが……。
ちなみに健保のジムも調べてはみたが、千〜千六百円程度の利用料が掛かるらしいので却下。来年の夏にはららぽーとの隣にティプネスも登場するが値段はグランデリアよりも高いはず。まあ、現会員のかなりの数がそちらに流れるだろうから、グランデリアも苦しくなるだろう。
来年六月いっぱいでグランデリアの一年契約が切れる。そして七月頭にはふたり目の子供も生まれる。忙しくてジムに行く暇も減りそうだ。歳も取ったし、もはやバリバリトレーニングできなくてもいいだろう。ここらで公共のジムにレベルダウンを考えてもいいかもしれない。少なくても近年中には移行する。
初稿 二〇〇七年一二月三日
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