シリーズ・トレーニング(理想のジム)

シリーズ・トレーニング(理想のジム)

シリーズ・トレーニング(理想のジム)

なかなか終わらないこのシリーズも、ついに妄想の域に達した。今回は理想のジムについて私見を記述したい。今までが私見でないわけがないが、今回は特に苦情、意見は一切受け付けない。
既にトレーニーとしてのピークを過ぎてしまっているが、理想のジムの輪郭は昔から変っていない。まず、さほどの大きさは必要ない。八畳程度、ガレージくらいあればいい。十二畳あれば文句はない。仮に自宅地下に全面コンクリート製のトレーニング室を作ったものと仮定して考えてみる。
まず、ボックス型のラックとマルチアングルベンチ。これさえあれば、フラット、インクラインのベンチプレスも、スクワットもチンニングも出来る。デッドリフトやシュラッグなんかもラックで行えるので便利だ。欲を言えばスミスマシンがあれば補助知らずで安全に追い込める。
これにバーベル、ダンベルのセットを揃えれば、大体のことはできてしまう。
ラットマシンもほしい。これでラットプレス、ラットプルが可能になる。出来ればロープーリー機能付きがいい。場所が限られているので、可能な限り一台で複数のエクササイズが出来ることが望ましいわけだ。
レッグエクステンション、レッグカール両方可能なマシンもほしい。これはマシンが巨大なので、場所的に厳しいかもしれない。
これらのマシンはリーズナブルなホームマシン一台で大体こと足りてしまうので、それでもいいだろう。ただしちょっと、ちちこましいので使い勝手が悪いようだ。マシンフライも出来るようなので面白そうだが、基本的にちゃちい。レッグカールは立って片足ずつ行う必要があるようで、あまり追い込めそうにない。
さらにぶら下げタイプのサンドバックもほしい。これでキックとパンチの練習も完璧だろう。ストレス発散に抜群で、スタミナトレーニングにぴったりだ。ただし、打撃音は凄まじいので、それなりの防音設備が必要になる。地下以外では無理だろう。
エアロビックにはステーショナリーバイクがいいだろう。場所もとらず、音も比較的静かだ。十万円あれば、本格的なモノを購入できる。
自宅にこの程度のジムを設置するとなると、防音設備があることからも、ホームシアターを兼ねるのがベストとなる。ジムと併用にするとそれなりの広さが必要だが、テレビやDVDプレーヤーがあれば、ビリーなどのエクササイズDVDの視聴も可能だ。
しかしどう考えても、この歳でここまでの設備は必要ない。宝くじが当たらなければ無理な話だし、体力、筋力はどんどん減っていくばかりだ。
初稿 二〇〇八年四月四日


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