▲初心者が筋肉をつけるウエイトトレーニングTOP

マッチョでしょ

第一章 「胸、肩、そして上腕三頭筋」1−13

 そろそろ終わりが見えてきた。わが身への拷問も、本日あと少しとなった。ケーブルプレスダウンマシンに進む。これは上から垂れ下がったバーを下に押すときに力が必要な機器だ。普段はへの字に曲がったバーを付けているが、他にロープ、ワンハンドの取っ手が用意されている。  ウェイトを五十キロにセットし、まずはへの字バーを使用する。手首への負担を軽くするため、ストレートではない。バーを握り、片脚をぴんと伸ばして頭上に振り上げる。踵落としの要領で、脚を下ろす反動でバーを腰の位置まで下ろすためだ。  これがスタートポジションになる。なぜ脚を振り上げるかといえば、五十キロものウェイトをこの位置まで持ってくる方法が他に思い浮かばなかったからだ。以前、ビデオで見たプロビルダーのDYは、パートナーに持ち上げてもらっていたが、ひとりでトレーニングしている私には無理な相談だ。  位置が決まったところで、肘を固定し、腰の位置から腕を伸ばしていく。これで五十キロのウェイトが滑車を軸に持ち上がる。腕を曲げた状態から伸ばすときに力を使うのはダンベルトライセップスと変わらない。十二レップ行い、最後は脚の反動を再び使って静かにプレートを戻す。  ここで間髪を入れず、プレートを二十五キロにする。こういうとき、ピン式のマシンは便利だ。ヘの字バーを外し、代わりにロープを接続。こうすると、上から垂れ下がったケーブルが、途中で二股に裂けたような格好となる。そのロープの左右の端を持って引くことにより、バーとはまた違った刺激を得ることが出来る。軽いので、もはや脚を振り上げる必要はない。普通に腰まで引き、レップを開始する。腕を伸ばしたときに筋肉を絞るように力を入れつつ十レップこなす。

マッチョでしょ【次ページ】 【前ページ】 【TOP】

▲初心者が筋肉をつけるウエイトトレーニングTOP