第三章 「脚とハムストリング、それにふくらはぎ」3−5
みしみしいいそうなふくらはぎを引きずってライイングレッグカールマシンに移動し、うつ伏せに寝る。脚をカールしてハムストリングを鍛える種目だ。レッグプレスが脚の正面なら、レッグカールは裏側を鍛える種目だ。パッドや膝の位置が極めて重要なので、色々と試してみることをお勧めする。
既にハムストリングはレッグプレスでかなり疲労しているので、二十七キロでウォーミングアップを六レップだけ行う。
本番は四十五キロで八レップ行う。
意外に軽い重量だが、うつ伏せに寝ながらも全身に力が入ってしまうほどキツい。ハンドルを握る腕がぷるぷるいうほどだ。
レップを行うと思わず腰が浮いてしまうが、これは仕方がない。無理に静止していると関節に無用な負担をかけてしまう。ストリクトといってもどうしても限界がある。
マシンによって重さの感じがまったく違うのがこの種目の特徴で、別のジムでは六十八キロでも余裕だったのだから不思議だ。要は刺激が強ければいいので、重量にはこだわらない。
脚の裏側がつりそうに痛いのを堪え、マシンから立ち上がる。
歩くのが辛い……。
プレートからピンを抜く仕草さえドン臭くなる。下手に動くと、筋肉が切れてしまいそうだ。
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