トレーニングによる肩の痛み

肩の負傷

ベンチプレス、インクランベンチプレスはもちろん、ショルダープレスなどは、肩に大きな負担を掛ける種目です。 しかもどれも高重量が扱えるので、一度、肩を痛めるとやっかいです。
20年ほど前に毎週のようにスノーボードをしていた時期があり、 いくつものアルペンレース(ジャイアントスラローム)に出ていました。
そのひとつのレースで大きな転倒をし、両手を前に突き出したまま停止せず、 スーパーマンの格好で急降下したことがありました。
そのときに両肩を負傷し、それ以来、肩の痛みと付き合っています。 まあ、脱臼でしょう。

肩の痛みから逃れたい

そのころベンチプレスでプラトーにぶつかりながらも90キロ前後を挙上していたのですが、 肩の負傷により50キロがやっと、という状態になってしまいました。 肩が痛いので50キロで8レップのショルダープレスも出来なくなり、胸も肩も充分なトレーニングが出来なくなります。
その後、ムエタイ(キックボクシング)を始めたので、さらに重量の増加は頭打ちとなります。 それでもベンチプレスで90キロまでは回復しています。肩が痛いけど挙げられる状態。
肩が痛い原因が分からないので、関節に利くというグルコサミンやコンドロイチンを常用していました。 痛みも徐々に引いたので、30歳を前にムエタイ、スノーボードをやめました。
トレーニング1本に絞るとパワーも上がり、ベンチプレスでも120キロで9レップをマークしました。 しかし、高重量のショルダープレスだけは、肩が痛くて出来ませんでした。

グルコサミン&コンドロイチン 360粒



プレドニン(ステロイド)で一時的に肩の痛みが回復

その後、蕁麻疹と高熱で入院し、原因不明のまま扁桃腺を切除する手術をするのですが、 その際の治療薬がプレドニンでした。

プレドニンを数ヶ月間、蕁麻疹の治療に飲んでいたのですが、 これは副腎皮質ホルモン、ステロイド薬です。
トレーニング用に飲んでいたわけではないし、医者の処方で飲んでいたのですが、 ホルモン剤なので、はっきり言ってドーピングですね。筋肉は増えないが。

ステロイドは消炎効果が異常なまでに高いというのを知っていたのですが、本当に凄かったです。 肩の痛みは吹っ飛びました。完全消滅です。 恐るべきステロイド。恐るべし、副腎皮質ホルモン。

ここで余談ですが……筋肉は増えたのか?という声が聞こえてきそうなので。 結果からいうと特に変化はありませんでした。 だって、アナボリックステロイドじゃないもん!
ただ、エネルギーが高く、かなり高揚していたのは確かです。

しかし、プレドニンの服用をやめると、数週間で肩の痛みは復活しました。 整形外科に行ってレントゲンを撮っても、とくに悪いところはナシとのこと。 薬(モビラート)をもらって終わりです。自分でもバンテリンを買ってヌリヌリしていただけです。 その後、ヒアルロン酸を数回、患部に注射しましたが、まったく意味なし。



今度はお灸

手術で扁桃腺を切除したのですが、これにより関節痛が増しました。 というのも、それまで扁桃腺が担っていた菌のバリヤーが利かなくなり、 代わりに肩や肘関節が痛くなるようになってしまったからです。 風邪をひくと、肩や肘の関節がもの凄く痛みます。なんか、凄くジジ臭い?
それでも転職してストレスから開放され、睡眠、栄養、ダイエットと生活が好転するに従い、 肩の恒久的な痛みも減少しました。

そこで、数年間封印していたショルダープレスを復活させましたが、これが災厄の種です。 再び肩の痛みが復活し、痛みで涙が止まりません。過去最高の痛さです。 ああ、やめておけばよかった。
お陰でベンチプレスやインクラインベンチプレスが出来なくなってしまいました。
そこでついに、藁にも縋る思いでお灸に手を出しました。 千年灸のまずは一番弱い「竹生島」で。 しかし、まあ、お灸をするハメになるとは考えても見なかったのでアレですが、 こんなに安いとは思いませんでした。ひとつ10円くらいなのね。
せんねん灸のシリーズは、ライターさえあればOKで、吸盤でくっつくので動いても平気。 煙も少なめです。使用後に捨てる灰皿や缶があればOK。これを寝る前にやっています。 そもそも、お灸はツボを刺激するものであり、関節痛を押さえるわけではないのですが、 肩の痛い部分にちょうど肩凝りのツボがあり、まあ、いいかなと。 それと、疲れを取り、副腎皮質ホルモンの分泌を促すツボにも使ってます。 ……あきらかに使用目的が変わっているような……ノープロブレム。
せんねん灸.オフ竹生島230点
せんねん灸つぼブック



懸垂で肩の痛みが治った

でもやっぱり、肩は痛いままだったのです。 それが、公園で懸垂(チンニング)を始めて、数週間で、ほぼ治りました。(2015年) 同じ時期に幹細胞治療をしましたので、それも関係あるかもしれません。 恐らく複合効果だと思います。 幹細胞治療は究極のアンチエイチングなので効果が広範囲にわたります。 筋肉は増えないし体重も減らないので、あまり関係ない気もします。
それから一年以上経過しましたが、肩の痛みはほとんどありません。(2016年) 整形外科でヒアルロン酸の注入なども行っていたのですが、まったく効かなかったのに嘘のようです。 15年にわたる肩の痛みが、ほぼ、なくなりました。 もちろん、実生活レベルでは、の話です。腕を動かすと痛いこともあります。 手振り体操などもやっていましたが、今はしておりません。
ただ、懸垂はカールグリップのみで続けています。 一度、ワイドでやったら、肩がものすごく痛くなってしまったので。 肩が痛くなっても、すぐに治るので、やっぱり違いますね。
その後、ワイドグリップの懸垂を毎回行っております。(2017年) ただ、毎日筋トレをしているので肩が痛くなります。特に腕立て伏せ。 それと、風邪をひくと肩が痛くなるのが尋常じゃないです。 原因はウィルスか?
また、キックボクシングのミット打ちでのパンチ、およびミット持ちで肩が痛いです。 渾身のパンチは肩関節に負担が大きい。 それにミットでキックを受けるのもね。



抗炎症薬ボルタレンと肩痛

キックボクシングでパンチや肘を打つと、次の日、肩が激痛になります。 ほぼ1ヶ月かけて肩を回復させますが、再びミットをして同じことの繰り返し。
私だけ、パンチなしで誤魔化しますが、ミットを持つだけでも肩にダメージがあります。 持ったミットに強烈な打撃を受けるので肩関節にも負担がかかるのです。。 そして、調子に乗って肘打ちをバシバシやったら、肩が上がらなくなるほどの激痛になりました。 肩が痛いと腕立て伏せもウマくできなくなるので、困りものです。
とりあえず、今現在の肩関節の炎症を抑えるため、EVE(頭痛薬)を飲みましたが、意外にも効きます。 鈍痛は消えませんが、肩を動かしたときの激痛は、やや減りました。 ただし、消炎作用はなく、鎮痛作用のみだと思われます。 薬が切れれば、また痛む。
肩関節が痛く、腕が上がらないので、五十肩について勉強し、肩甲骨を回して可動域を制御する術を学びました。 そもそも肩関節の稼働範囲は意外と狭いので、肩甲骨を動かしてから腕を上げれば、痛まないのが分かりました。 これにより、日常生活では、ずいぶんと痛みを回避できます。 つまり意図的に肩の炎症を減らせるわけです。
おかげで、肩を動かすときの激痛は減りました。 痛くならない肩の動かし方をマスターしたからです。 ただ、もともとの炎症はそのままなので、たまにジンジンと痛みます。 炎症も効果的に減らせれば、かなり改善されるハズ。
そこで、より強力な抗炎症鎮痛薬のボルタレンを海外から購入し、飲みました。 国内のボルタレンは処方箋薬で25mgの錠剤です。一日の摂取量は100mgまで。 私の買ったボルタレンは1錠が100mgで、ゆっくり長く効く徐放性製剤で、半分にして飲んでいます。
ボルタレン徐放錠(VoltarenRetard)100mg

ボルタレンの効果はすさまじいです。さすが非ステロイド消炎作用では最高の薬です。 最初は全く炎症に効かず、がっかりしていました。
日曜日の昼に届き、さっそく半分、夜に半分、月曜日の朝に半分、昼に半分飲んで、 効かないな~と思っていたら、夜、走っていた時に肩が痛くないことに気づきました。
痛くないといっても、鎮痛作用なのか、消炎効果なのかわからなかったのですが、 薬の効果が完全に切れた翌朝でも肩が痛くないので、消炎が出来たようです。 まだ消炎が完全ではないので、火曜日も朝、夕方に飲んで様子をみましたが、問題ありません。
その日は上半身の筋トレだったのですが、痛みは少なく、非常にスムーズに行うことが出来ました。 痛みナシで筋トレできるなんて、何ヶ月ぶりだろうか? まあ、さすがに、痛みゼロということはないし、肩甲骨をうまくコントロールしてのことです。 筋トレ後、肩がジンジンしだしたので、翌日の朝にボルタレンを半分飲みました。
痛いときだけ半分飲めばいいので、連日にならないようにします。 痛いのに飲まないと、結構じわっと痛むのです。





抗炎症薬ボルタレンの効果

ボルタレンの効果は絶大です。2ヶ月もすると、飲まなくても平気になりました。 懸垂しても、さほど肩が痛くならないので、ボルタレンを飲まずにすみます。 やはり一度、炎症をなくすことが重要だったのですね。 慢性的に肩関節が炎症状態だったので、常に痛かったのです。
そしてミット練習にて、脚をケガしてしまったこともあり、パンチを本気でやってしまいました。 ミットを打っている最中から、実は肩に負担がかかっているのを認識していました。 これは明日から激痛か。。。いつもは、そうです。 肩の痛みを覚悟しましたが、今回はボルタレンがある。
結果から言うと、肘も肩も痛いけど、普通の痛さ。 ジンジン来るほどではなかった。 もちろんボルタレンを飲みますが、一日一回程度、しかも半分で充分。 上半身の筋トレも普通にできるし、あまり気にならないレベル。 3日もすれば、ほとんど気にならないところまで回復しました。
確かに肩の炎症は起きてはいますが、致命的ではないので、 ボルタレンを使い、数日で回復してしまいました。 もちろん、毎日ミット打ちをすればダメでしょうが、週に1~2回程度なら大丈夫。
やはり一度、炎症が完全に治っているからだと思います。 私と同じような、肩の痛みにお悩みのあなた、ボルタレンはお勧めです。 もちろん、自己責任ですから、それは忘れずに。 整形外科に行って、医者にお願いすれば、処方箋が出るかもしれませんね。



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