ドーピング、トレーニングにおける薬物ステロイド使用

ドーピング


アナボリックステロイドのドーピング効果

ドーピングといえばアナボリックステロイド
筋トレにおける薬物といえばアナボリックステロイドです。
筋肉増強剤とでもいいましょうか。

本サイト「初心者が筋肉をつけるウエイトトレーニング」ではナチュラルな筋トレを目指すものであり、
薬物使用、アナボリックステロイド、ドーピングには絶対反対です。
ただ、知識としての薬物使用、アナボリックステロイド、ドーピングには興味があります。
それは、みなさんナチュラルトレーニーも同じことでしょう。悪を知って善をなす。
ドーピング、アナボリックステロイドの功罪を知ってこそ、ナチュラルトレーニングが存分に楽しめるというものです。

なので特にアナボリックステロイドについて、私の知っていることをいくつか記載したいと思います。
ただし、薬物に関し、専門的な知識があるわけではないので、アナボリックステロイドについての詳しい情報は専門書などを参考にしてください。
それと決して、大きな筋肉が欲しくても、薬物やステロイドを使わないように、お願いします。

かなり前になりますが、メジャーリーグで年間ホームラン本数の熱烈な競争がありました。
たしかマグワイア選手だったと思いますが、彼はアンドロステンジオンを使っていましたね。
これはステロイドの前物質なのでアナボリックステロイドとは違いますが、禁止薬物です。

これまた古い話ですが、短距離のベン・ジョンソンもアナボリックステロイドを使用し、驚異的な記録を出しました。
陸上競技の世界でもアスリートがアナボリックステロイドを使用し、メダル剥奪が相次いでいます。
今では検査に引っかからないドーピングが横行しているのでアナボリックステロイド自体は下火かもしれません。
あらかじめ自分の血液を抜いておいて、試合前日に入れるとか、正気とは思えない。
でも、そもそもアナボリックステロイドってなに?
アナボリックステロイドや筋肉増強剤って、飲むだけで利くの?
なんでアナボリックステロイドを飲むと筋肉が増えるの?
メタボリックステロイドを飲むと太っちゃうの?(そんなものありません……)
とステロイドに疑問を持つ方も多いかと思います。

そこで、
アナボリックステロイドを使った実験が以前、某紙に載っていたのを思い出しました。
久々にひっぱりだして読みましたので、まったりと紹介することにします。
アナボリックステロイドを理解する上で一助となるのではないでしょうか。

私は当時、懸命になって筋トレに打ち込んでいましたが、
このアナボリックステロイドの実験記事を読んで、凄まじい衝撃を受けました。
※実際はテストステロン・エナンセートを週に600mg注射で投与。結果、テストステロン量が常人の4~10倍になる。
そのアナボリックステロイド実験とは、以下の3つのグループに分けて10週間の効果を調べるものでした。
カロリーは同じ基準でとりますので、栄養的には皆、同じレベルと考えてください。 体重1kgあたり36キロカロリーでたんぱく質1.5gなど。
※実際はアナボリックステロイドの偽薬(プラシーボ)を使い、筋トレしたグループも含めて4つ。
アナボリックステロイド

  1. アナボリックステロイドを採り、筋トレする
  2. アナボリックステロイドを採らず、筋トレする
  3. アナボリックステロイドを採り、筋トレしない
さて、このアナボリックステロイド実験は、どんな結果が出たでしょうか?
私は1,2,3の順で効果が高いと思いました。いくらアナボリックステロイドを投与しても、
トレーニングしなければ筋肉は増えないだろう、と思っていたからです。

しかし、結果は1,3,2の順番でした。
しかも、その筋肉の増加量が、6.1キロ、3.4キロ、1.9キロでした。
つまり、「アナボリックステロイドを飲んで筋トレをしない人」は、 「アナボリックステロイドを使わずに筋トレしている人」よりも、倍もマッチョになるのです。

ドラッグフリーな人(当然、私も)は、この時点でやる気が失せます。
アナボリックステロイドを採らず、マジメに筋トレしているのが馬鹿馬鹿しくなりますよね。
それでも、アナボリックステロイドを使ってはいけません(キッパリ)。

それと、実際のステロイドユーザーの投与量ですが、 テストステロン・エナンセートを例に挙げますと、週に1000mgや、毎日250mgなど、想像を絶する量を投与する人もいるようです。 さらにスタックといって別の薬も服用するので、効果も副作用も半端ではないわけです。

上記実験での投与量では、副作用はなく、異常すらも出なかったようです。 別の目的で(治療用として)認可を受けている薬を、容量の範囲内で使っていますのであたりまえです。 それでも効果は無視できないレベルなわけですから常識外の量なら、常識外の効果・作用があるはずです。


アナボリックステロイドの効用

アナボリックステロイドを使うと何故、筋肉が増えるのかよく分かりませんが、
ある研究結果を読んだことがあるのでこれも記載します。

筋肉は筋トレにより破壊されると、前よりも大きく、強くなろうと回復を始めます。
いわば、平地に筋トレで穴を掘り(カタボリック)、穴が埋まると地面よりも山盛り(アナボリック)になるようなものです。
この、平地よりも盛り上がった分が筋肥大分ですね。
これがオーバーロードの原則です。

どうやらアナボリックステロイドを採ると、この破壊作用が押さえられるらしいのです。
つまり、穴掘りの例でいうと、穴を掘らずに土を盛る。そりゃあ、もの凄くモッコリしますね。
アナボリックステロイドは、実際はアナボリックではなく、アンチカタボリックなのだ、とのこと。
意味分かりますか? 分からなくても話は進みます。

まあ、アナボリックステロイドを使っている人にとってはどうでもいい話でしょう……筋肉さえ増えれば。
というか、誰にとってもどうでもいい話のような気がします。


アナボリックステロイドの弊害

筋トレする人間に(しない人間にも)絶大な効果をもたらす魔法の薬「アナボリックステロイド」。
禁止薬物だろうがなんだろうが、アナボリックステロイドを使いたいと思う人は多いことでしょう。
極論すれば、アナボリックステロイドを使ってドーピングし、簡単(?)にマッチョになり、
薬物検査のある試合やコンテストに出なければいいわけですし……。

しかし、どんなことがあってもアナボリックステロイドは決して使ってはいけません。
皆さんも知っての通り、アナボリックステロイドの摂取は肉体に多大なダメージを与えます。
アナボリックステロイドを飲んで、いいことばかりだったら、みんなやってるって。
どこぞの元州知事もアナボリックステロイドを使ってましたしね。

アナボリックステロイドは男性ホルモンなので、体内のホルモン分泌量に影響してしまいます。
女性化乳房という話を聞いたことがあるかと思いますが、これもアナボリックステロイド摂取による弊害のひとつです。

人間の体内では男性ホルモンと女性ホルモンが絶妙なバランスのもとに分泌されているわけですが、
体外から膨大な量の男性ホルモン(アナボリックステロイドによって)が入ってくると、
自分自身では男性ホルモンを分泌しなくなるのです。

そして、体内にある大量の男性ホルモンにあわせ、女性ホルモンが大量に分泌されるようになりますが、
アナボリックステロイドの摂取をやめても女性ホルモンの分泌が減りません。

結果として女性ホルモン過多のまま生活が進み、女性化乳房が起こるというわけです。
もちろん、他にも女性特有の特徴が出てきます。髭が薄くなるとか、陰茎が縮むとか(そ、それだけは!)。 また、アロマ化といって、テステステロンが多すぎると、一部がエストロゲンに代わってしまいます。 なんとエストロゲンは、テストステロンから作られるのです。

実は私も、蕁麻疹の治療薬としてプレドニンという副腎皮質ホルモン(ステロイド)を摂取していましたが、
量と期間には細心の注意が必要でした。ちゃんとお医者さんから処方されているので、ドーピングじゃないですよ。
ちなみにプレドニンもステロイドなのですが、アナボリックステロイドとは全くの別物です。
しかし、アナボリックステロイドの効果のひとつである、関節痛の劇的な治療という点はすごかった。
プレドニンを飲んでいる間、肩の関節痛が完全に吹っ飛びました
アナボリックステロイドを採っていると、疲れないで際限なくトレーニングが出来る、とはこういうことかもしれません。

それはさておき、アナボリックステロイド摂取によるドーピング弊害は、いろいろあります。

アナボリックステロイドを使ってしまうと、他にも今後の生活に悪影響を与えることが懸念されます。
念を押しておきますが、筋トレの効果が思うように伸びないからといって、決して
アナボリックステロイドを使ってはいけません。
手に入れようと思えば、アナボリックステロイドはいくらでも手に入るでしょうが。

ナチュラルなトレーニング方法はこのサイトにわんさか載ってますので参考にしてください。



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