ケトジェニックダイエット

ケトジェニックダイエット


ココナッツオイルで脂肪を落とす

ケトジェニックダイエットの存在は知っていましたが、まさか自分が行うとは思いませんでした。 では、なぜケトジェニックダイエットにたどり着いたのか?
経口のテストステロン製剤であるウンデカン酸テステステロンを食事と共に飲むにあたり、 油分が必要になり、手軽なサプリメントを探していました。 同時に、花粉症の症状を緩和するという乳酸菌のサプリメントも物色していました。
すると、ダイエットにも効くという生酵素(もはや乳酸菌はどこへ?)が出てきて、 生酵素ココナッツオイルのサプリが期限切れ間近で激安になっており、購入。 でも、なぜココナッツなのか調べてみると、ケトジェニックダイエットがでてきました。
サプリではなく、食品のココナッツオイル自体も探してみると、期限間近で売っているではないか。 すでに4月で、夏までに減量したいし、GWも間近ですので、買っちゃいました。 買ったからにはケトジェニックダイエットをするしかありません。 GW中に、たくさん(一日中)運動ができるからです(笑)
まあ、趣味で、ふすまパン焼いているので、バターの代わりにココナッツオイル使えるしね。 そして、ふすまパンは平日のお昼です。




ケトジェニックダイエットとは

そもそもケトジェニックダイエットってなに?
ケトジェニックダイエットとは、原始時代の人間と同じ食生活にする方法です。 種としての人間は、200万年前からとしましょう(諸説あり)。 でも、農耕を始めたのはせいぜい1万年前です。 199万年もの間、人間は狩猟採集して生活しており、走り回って(15km/日)生きてきたわけです。
その頃の栄養は、狩猟ですので、メインの栄養が脂肪とタンパク質です。炭水化物はほとんどなし。 それが現代では炭水化物メインの食事になってしまいました。
元々炭水化物なしで走りまくっていた人類は、農耕により、大量の炭水化物を摂取することとなり、 狩猟をしなければ、走り回ることもなくなりました。
つまり、カロリーの高い炭水化物の簡単格安摂取が可能となり、運動不足になったわけです。 結果は皆さんご存知の、肥満体。 糖尿病などの恐ろしい病気も、炭水化物を主エネルギーにしてしまったからこそ起きているのです。 もともと人間は、メインの栄養を炭水化物にして生きるようにはできていないのだから、問題が起きて当然です。
炭水化物は肝臓に水と共にグリコーゲンとして蓄えられていますが、わずかな量でしかありません。 筋肉中にもありますが、通常の減量をすれば数日で、水分は排出され、糖質のエネルギーは枯渇します。 また、食事で採り過ぎた糖質は、インシュリンによって脂肪として蓄えられてしまいます。 糖質としての蓄えは少ないのです。
人間の体は、炭水化物や糖質を完全に制限すると脂肪をエネルギーにできます。 ただ糖質制限するだけではなく、積極的にココナッツオイルを採ってエネルギーに使うわけです。 するとケトン体が増え、脂肪をエネルギーにしやすくなり、自身の皮下脂肪も使い出すわけです。 糖質のエネルギーの蓄積がないので、最初から脂肪を使おうというわけです。 これをケトーシス(状態)というのです。
ただ、ケトン体のせいで、口臭・体臭が変わるらしいので、あまり長期間は行えない減量法です。 体臭をまき散らしていい人は、かまいませんが。。。(体臭対策は後述) 今までの常識から考えると、不自然な栄養摂取ですよね。しかも腎臓や肝臓にも負担がかかるようです。
最初の2週間は炭水化物を絶たないといけません。 その後は徐々に増やしていいそうです。 といっても摂取カロリーの20%までなので、私は、今のままで充分クリアです。 ここ一年以上、20%以下ですから。
問題は毎日100ccという大量のココナッツオイル摂取です。 燃焼されやすい脂肪とはいえ、単純計算で900kcalもあります。 炭水化物以外の食べ物は、減らす必要がないそうです。カロリー計算も必要なし。
あくまでケトーシスにしてから、運動しないと痩せませんね。当たり前ですが。 それに摂取カロリーも少ないに越したことはないです。 ケトーシスにしてから動き回れば、脂肪がガンガン減っていくわけです。

オーガニック エキストラバージン ココナッツオイル (有機 化学調味料無添加 砂糖不使用 100% 天然 非加熱 中鎖脂肪酸 ブラウンシュガーファースト)



ケトジェニックダイエットの実践

運動に関しては問題ありません。 すでにかなりの量を毎日こなしているので、ランニングを増やして筋トレを減らします。 筋トレをしないと、筋肉も分解されてしまうので、筋トレとたんぱく質の摂取は極めて重要です。 そもそも減量中に筋肉増加は望めませんが、筋トレなしでは話になりません。
大多数の人達が行っている、筋トレなしの減量では、筋肉がどんどん分解されてしまうので、 「痩せた、痩せた」と喜んでいる場合ではありません。 筋肉をつけるのは、体重を減らすのとは比べ物にならないほど難しいのです。 (筋肉が多い方が健康で長寿ですので、筋肉を減らすことは自殺行為です)
問題は食事ですね。 朝は納豆と、ごはん少しなのですが、ご飯をなくしてココナッツオイルと納豆をまぜて食うしかないです。
味噌汁にココナッツオイルを入れて食べます。 コーヒーに入れて飲む分には、問題ないです。 昼は全粒粉とふすま粉のパンですが、これにココナッツオイルつけて食えばいい。 間食のプロテインクッキーはそのまま。 夜は普通に食う。もともと炭水化物は食べてない。 ただ、イモ類を控えないとね。
運動後のプロテインと寝る前のプロテインもそのまま。 お酒は飲まずにBCAAも同じ。ただし、BCAAに入れていたブドウ糖はナシ。
結果的に、平日はあまり変わりません。 もともと運動しているし、炭水化物もとってない。 ココナッツオイルを大量に採るだけですね。
問題は休日ですね。 休日に炭水化物を結構とっているので、絶たねばいけません。 それと運動量を増やしたいので、GWから実践する。 この場合の運動とは、自転車やランニングなどです。



ケトーシスになるには

ケトーシスになるまで2週間という記述が多いですが、それは普通に暮らしている人の話ですね。 つまり、運動をほとんどせず、肥満気味の人の話。
私の場合、一年以上、運動しながら低炭水化物を続けているので、いつでもケトーシスに入れます。 おそらく、肝臓はグリコーゲンが空っぽであり、出ていく水分もないでしょうから、あまり体重が減りそうにないです。
ずっと低炭水化物状態なので、1~3日でケトーシスに持って行けそうです。 しかし、減量していたこの一年間に、ケトーシスになっていなかったのでしょうか? 体臭が強い時期もあったけど、関係なかったのでしょうか? ココナッツオイルは取ってませんでしたが、減量食でケトン体って出来るのでしょうか? 謎は深まりますが、脂肪の落ちは最初の半年だけだったのは確実です。
この一年の減量で、食生活がガラリと変わりました。 炭水化物を食べたいとさえ思えません。 大好きだったラーメンも興味なし。 これが、ケトーシスになると加速します。



ケトン臭・体臭対策

なんとか炭水化物のカットが出来ても、問題はケトン臭です。 ケトジェニック開始から2日目、早くも今までの人生で体臭が一番臭くなりました。 もうケトーシスになったのかな?  まあ、もともと炭水化物はほとんど食ってないしなあ。 とりあえず、試験紙を使ってまで調べる気はないので、とりあえずケトン臭の防御策を検討しました。
ケトン臭について色々と調べてみると、グルタミンがいいようです。 そこで、グルタミン入りのBCAAを使うことにしました。
また、クエン酸もいいそうです。 クエン酸は1キロも買ってしまい、持て余していました。 BCAAにブドウ糖と共に入れていたのですが、ブドウ糖を抜いたら強烈な酸味なので使わないでいました。 これをグルタミン入りのBCAAに入れて飲んでます。 効果のほどは不明です。
おならが臭い、やたら喉が渇く、やる気が出ない、ぼうーっとするなど、色々と弊害も出てきました。 増えすぎたケトン体を排出するため尿が出るらしいのですが、ほんとうかしら?

無水 クエン酸 (食品添加物グレード) 950g [01] NICHIGA(ニチガ)



ケトーシスの血糖値

ケトジェニックダイエット開始から2週間が過ぎ、たまたま昼食後に血糖値を測りました。 118で正常値でしたが、いつもは138くらいですので、やはり低いです。 昼食はいつもブランパンなので炭水化物は非常に少ないです。
インシュリン入りの上清を点滴で入れたのですが、とくに体調に変化がなく、糖質はいらないのかな? とも思いましたが、念のため黒砂糖を1つ食べました。 いつもは血糖値が急激に下がり、くらくらするので、黒砂糖を6~10個くらい食べています。
点滴後の血糖値は71、ぎりぎり正常値ですが、普通ならふらふらする数値です。 以前に68のときはふらふらしました。しかも黒砂糖を8こくらい食ってこの値でした。 それが、黒砂糖1個だけで全然平気です。
ケトン体が出来て、脳が糖をあまり必要としなくなっているのは間違いありません。 ただ、体重が全く減ってないのが気がかりではあります。



ココナッツオイルの注意

ココナッツオイルは24℃まで固形で、25℃になると液体になってしまいます。 中途半端だと、溶けかけのアイスのようで使いやすいのですが、夏場はサラダオイルのような状態になります。
パンに塗るのを基本に、バターナイフを使おうにも、液体になってしまったらスプーンでないといけません。 かといって冷蔵庫に入れると、バター並みに固くなってしまいます。 保存方法は常温でいいらしいですが、まことに使いづらいです。
エクストラバージン、オーガニックなど、色々な名称の商品が出回っていますが、 キチンとした基準もなく、あいまいらしいので、値段と相談しながらココナッツオイルを選びましょう。 効果の違いは、正直いって分かりません。 そりゃ高い方がいいに決まっていますが、2倍の値段を出してもそんなに効果が変わらないなら意味ありませんから。
私は期限切れ直前のエクストラバージンオーガニックココナッツオイルを買いましたが、 オイル系は消費期限を過ぎる(といっても半年くらいは平気か?)と酸化して栄養素も変化し、 不味くなりますので、気を付けましょう。



ケトジェニックダイエットの結果

ケトジェニックダイエット開始から4週間が過ぎましたが、体重は全く変化なし。 70.8Kg→70.8Kgです。 体を触った感じも、見た目も、脂肪が著しく減ったようには思えません。 ただ、腕も脚も血管が浮き出るようになった気がします。 テストステロンのせい(血管が太くなる)かもしれないし、筋肉が増えてるのかもしれません。 どうしても、脂肪が減った気はしない。
まあ、ケトジェニックダイエットは、私には効果がなかったということでしょう。 そもそも毎日筋トレして走って、食事制限していても体重の変わらない人間が、 ケトジェニックダイエットで一気に体重が落ちるわけがないのです。 もともと炭水化物をほとんどとっていませんし。
何もしてない人がやるから、水分と内臓脂肪が落ちて、一気に体重が減るのだから。 すでに内臓脂肪がないので、これ以上減りようがなく、グリコーゲンも枯渇しているので水分も出ない。
もともと炭水化物をほとんど食べていなかったので、減らすものが少なかった。 そのくせココナッツオイルは大量(50~100g/日)に食べていたので、増加カロリーは凄まじかった。 たんぱく質(主にプロテインシェイク)も多く採ったし、いつもは食べない脂(ツナ缶の汁など)も食べていました。 それで体重が増えていないのであれば、逆に効いていたのかも?
しかしまあ、謎が謎をよびます。 とりあえずココナッツオイルがまだいっぱいあるので、もう一回挑戦する予定。
また、スピロテロールという薬を使ったダイエットも併用すると、減量効果が高いと思います。 スピロテロールに興味のある方は、こちら → スピロテロールダイエット



低血糖からの復活

ちゃんとしたケトジェニック状態の維持は極めて大変なのですが、 低炭水化物状態はずっと維持しています。 少なくとも3年以上維持です。 そのため、万年エネルギー不足で、そのくせ痩せていかないという不合理が起きてしまっています。 もちろん、太りもしませんが。。。
とはいえ、牛丼やラーメンというジャンキーな食い物を久々に食べることがあるのですが、 先日、大盛無料につられ、ラーメンの大盛を食べてしまいました。 汁は塩分が多く、かなり濃いめのとんこつラーメンですが、やはり美味しく感じません。 数年前まであんなにおいしかったラーメン、牛丼はどこへいってしまったのでしょう。。。 というか、私の味覚の話なのですが。 減量して変わってしまったので、コロナウィルスのせいではありません。
さすがに大盛はないわ~と、いつになく腹いっぱいの状態でしたが、気づくと、すごい元気。 快調です。 エネルギーが満ちてきます。 翌朝も目覚めが最高で、元気いっぱいでしたが、なんでかな? と考えました。
やはり、炭水化物の摂取でしょう。 炭水化物は体内に蓄えられますが、肝臓はもちろん、筋肉にも蓄えられます。 それらが満たされたのでしょう。 特に太ったという事もなく、エネルギーだけが良かった。
ボディビルでも、減量の最終段階で大会に向け、炭水化物を取りますが、 これにより筋肉は疲れが取れ、ハリを取り戻します。 ラーメンの場合は、生成された小麦粉で、汁に塩分もあるので、身体には良くないのですが。
たまにはこういうのもいいでしょう。 もっとも、ラーメン一杯くらいの炭水化物程度では、翌日には使い切ってしまいますが。 低炭水化物で暮らしている人間しか分からない感覚ですね。



次にいく

▲ページトップに戻る