肉離れの治療

肉離れと治療


キックボクシングで肉離れ

月に1回程度、キックボクシングのミット練習を行っております。 11月の中旬で、寒くなり始めた時期、駅からランニング状態で20分遅れの到着。
走ってきたので、身体は充分に温まっており、ストレッチもそこそこに、ミットを開始。 徐々に力を入れるということもせず、いきなり、ほぼ全力の蹴り。
若干ですが、左のふくらはぎが痙攣気味になった。 ふくらはぎの痙攣は以前からよく起こっていました。原因不明です。 ミット時だけでなく、睡眠中に激痛を伴って足がツルことも少なくありませんでした。
ミドルキックは、軸足が爪先立ち、つまりふくらはぎを最大級に収縮させ、踵を内側にひねる、 という、ふくらはぎにとってはマコトに厳しい動作です。
そして、右のミドルキックを放った時、軸足のふくらはぎに、ブチッという感触が! 身体の中を貫く、はっきりと筋肉が切れた感触と音。音は自分にだけ聞こえる。 肉離れです。瞬時に理解しました。
みるみる激痛が起こり、脚が腫れていきます。 ほとんど歩行も困難で、流水で冷やすものの、まったく効果はなく、あきらめて帰宅。
通常の4~5倍の時間をかけて、駅まで激痛に耐えて1時間も歩きました。 その間、治療は何もなし。冷やしたのも最初だけ。 帰りに薬屋さんで、テーピングを買って帰りました。



肉離れの治療 即日

自宅到着、まだケガから2時間しかたっていません。 冷やすべきか迷いましたが、すでに右足の1.5倍に膨れ上がった左足が、これ以上腫れるとは思えない。 つまり、いまさら冷やしても無意味と判断し、治療に取り掛かります。
翌日、歩き回る用事があり、どうしてもキャンセルできないので、ここは苦しい選択です。 本来なら、安静にしているのがベストなのは重々承知。 また、ネットで調べると、48~72時間冷やす等、とんでもない記述を発見。
そもそも冷やすのは、腫れないために行います。 患部を冷やして血行を阻害し、血が集まるのを抑えるためです。 しかし、今回の場合、すでに脚がパンパンであり、これ以上腫れることはありえず、 冷やしたところで腫れが引くわけがない。 そこで、断裂してしまった筋肉自体の修復に全力を注ぐことに決定しました。 医者が相手ではそうはなりませんね。 歩いてはいけない、っていうでしょうし。
患部に栄養を運ぶのは、血液なわけですから、早く治したかったら、血流がいい方がいい。 湯治とは、そういった方法ですよね。 温泉につかって血流をよくし、患部に栄養を運ぶのです。
まず、短時間だけ風呂に入り、良く拭いてから、患部にテストステロンジェルをたっぷりと刷り込みます。 アナボリックホルモンのテストステロンが毛細血管からしみこみ、壊れた細胞の回復を助けます。 テストステロンは筋肉を増やすことに使われますが、本来は肉体の回復にこそ、力を発揮するものです。
次に、ジェルが渇いてから、強力なシップ、ロコアテープ(紫外線厳禁)を張ります。 これは、ただの痛み止め。 その上から、テーピングでバッテン固定で安定させます。
鎮痛薬のボルタレン50mgを飲み、さらにテストステロン製剤40mg(テストヒール)を飲みます。 この時点で20:30くらいなのですが、普段は絶対に、夜はテストステロンを飲みません。 自身からテストステロンが分泌されなくなってしまう(ホルモンクラッシュ)ので。 でも今回は特別。
さらに、ユタポンというレンジで温めるジェル状の湯たんぽで患部を温めながら、さっさと睡眠。 患部を冷やすという観点からすると、まったく逆の概念ですが、 治療には患部に血液を送り込むことが重要です。
患部は修復を開始しますが、そこに栄養を運ぶのは血液です。 また、経口のテストステロンも血液で運ばれます。 そのために、患部を温めるわけです。 実際に患部を冷却すると、修復が阻害されるという記述も発見しました。当然ですね。
寝返りが打てないくらい、患部が痛い。 寝ると、痛みが引くという、経験則にのっとり、とにかく寝ます。 夜中に起きたときは、すごく痛かったのですが、朝方は痛みがなくなっていました。
ここで裏技。 私は2階に寝ているのですが、トイレは1階にしかありません。 階段を何度も往復するのは、治療を阻害します。 ただ単に、痛いし。。。 なので、キャンプで使っている、携帯トイレを出動。 これが結構、効きます。楽です。

セルノスジェル(CernosGel)1%

テストヒール(Testoheal)40mg



肉離れの治療 翌日から

翌日は、歩くとかなり痛いのですが、登山用の杖(ストック)をついてお出かけ。 かなりゆっくりにしか歩けない。 老人に抜かされていく悲しさ。本当に情けない。 脚の腫れは全くひかないし、歩くだけでかなり疲れる。全身運動ですから。 テストステロンを患部に塗り、シップを張り、テーピングを張るだけ。 かなり歩きました。
3日目、通勤電車に乗らなければいけませんが、杖は使いません。 邪魔だし、杖があっても、どうせ、座れません。 歩くのは少し早くなったが、やはり厳しい。 テストステロンを塗り、シップを張り、テーピングを張るだけ。 テーピングでかぶれるので、寝るときは、バンテリンの塗り薬のみ。
さっそく、ブルガリアンスクワットを始める。問題なく出来ます。 ジャンピングスクワットや普通のカーフレイズは出来ないけど、これならトレーニング再開が可能。 ちょっと早く歩くと、ズキッっとくる。 幹細胞治療時の上清を投与、およびビタミン、ヒトプラセンタ注射。 幹細胞を投与すれば、すさまじい回復が期待できるのだが。。。ストックナシ。
4日目、足首がかなり動くようになった。パンパンのままだけど。 歩くスピードもかなり改善され、ちんたら歩いている人くらいになった。 テストステロンを塗り、シップを張り、テーピングを張っていたが、痒いので昼にはがしたら、 皮膚がむけてしまい、しみるので、捨てました。 もうテーピングはダメですね。 バンテリンサポーターふくらはぎ を購入。
そもそも痛くないので、シップもいりません。 ちょっと早く歩くと、ズキッっとくるけど、足首が動くので楽。 さっそく、シーテッド・カーフレイズが出来ます。ふくらはぎが、かなり動く。 上半身のトレーニング再開。ランニングは無理だけど。
5日目、腫れは引かないので、靴下の跡がすごい。 もはや、普通に歩く人と変わらない速度にまで回復。 歩行形態は不自然ですが、速度は普通。 速度は出ませんが、ジョギングっぽく走ることさえ可能です。 でも、安静にしないと。また筋肉が切れたら嫌ですので。 治療はテストステロンを塗るだけ。
6日目、変化なし。でも歩きやすいかな。 あいかわらず腫れは引かない。 ここからは地道な回復なんだろうなあ。
7~9日目、温泉で治療。 内出血が下がっていき、くるぶしまで下がってきた。 肉離れ自体の患部よりも別の部分(周辺部)が痛み出しました。
もちろん、ちょっと早く歩こうとしただけで、患部も痛いのですが。 ビシッっという、切れそうな痛み!
14日目、なんとミット打ち。 まだ、違和感はあるものの、ミットが可能になりました。 右足で蹴るときは、軸の左足に負荷がかかるので、緊張します。 それでも数発は、ほぼ全力で蹴ってみました。 左足は腫れているので、全体的に痛い。
15日目、一気に回復。 やはり、運動が一番です。 一気に痛みが引きました。 ふくらはぎの断裂部分は、ほぼ痛みナシ。
16日目、トレーニング再開。 2週間ぶりのジャンピングスクワット、カーフレイズ。 問題ありませんが、カーフレイズは20回(通常は30回)に減らしました。 完全復活は秒読み段階です。 ただし、腫れは引いていないので、皮膚が痛いです。
18日目、ほぼ完全復活。 カーフレイズも30回出来るようになり、ランニングもいつも通りできます。 ただ、夜中に右のふくらはぎ(つまり逆)がツリそうになったりする。 腫れもかなり引いてきましたが、内出血は消えません(半分くらいか?)。 ふくらはぎに力を入れると、患部が痛む。まだなのか。。。?
21日目、平行線。 普通に走れるし、トレーニングもできます。 腫れも引いてきて、痣もほとんど消えてきています。復活ですね。 違和感はあるけど、患部ではないので、腫れの方です。
しかし、不意にジャンプしたときに患部が痛みます。 これは無理はいけませんね。
5週間後、まだ違和感取れず。 ふつうにトレーニングできるのですが、まだちょっと腫れている感じ。 バドミントンでジャンプの際に、激痛が。。。切れたわけではなさそうですが。 治ってないのかな?
2ヶ月後、やっと治った? 久々に自転車に乗ったら、ずっとあった違和感が減りました。 やはり運動すると、変化がある。 ミット練習、全力で出来る。
4ヶ月後、治ったけど、違和感は残る。



肉離れ 杖ついて電車

これは番外編。 怪我した翌日の日曜日、激痛に耐えながら、杖をついて数々の電車に乗りました。 ですが、誰一人、席を譲ってはくれませんでした。 これすごいです。 外国人は日本人は親切だ、とかいいますが、嘘です。 優先席に行こうとしても、なぜかそこだけ人がいっぱいで、行けない。 意味不明です。
月曜日、かなり歩けるようになったので(といってもビッコよ)、 杖なしで、ひーこら優先席に行こうとするが、これまた人がいっぱい。 なんなのこれ? 結局優先席の隣のドアの向こうの普通の席の前に立つしかない。 正直、日本死ね、と思った。※これは当時の流行語
まあ、そういうものか? 日曜日に一緒の友達も、スタスタ歩いて行っちゃうし。。。 気づかいがないのよね。。。まあ、ロシア人だし。



バンテリンサポーター ふくらはぎ

バンテリンサポーターを買いました。結果から言うと、非常に効果的です。 サポーター自体にバッテンにテーピング効果のあるゴムが張ってある感じ。
最初はテーピングでバッテンにしていましたが、夏でもないのに3日でかぶれてしまいました。 最初からバンテリンサポーターがあれば、歩くのが楽だったはず。
最初にバンテリンサポーターをつけたときは、痛みのピークを過ぎていたこともあり、すごく楽に歩けた。 でも、ずっとつけていると、効果を感じなくなります。
かなりギュっとするので、血行の事を考え、寝るときは外すことをお勧めします。 怪我していないときに、足のむくみを取るには効果があるかも? それと、買うときに迷った(個数が分からん)のですが、バンテリンサポーターは両足用で、ふたつ入ってます。 念のため。

バンテリンサポーターふくらはぎ



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