幹細胞治療とは
幹細胞治療をする
2015年9月中旬、最先端アンチエイジング治療である、幹細胞治療を受けました。
幹細胞とは、ミキの細胞ということからわかる通り、色々な細胞に変化する細胞です。
通常、細胞は分裂しても同じ細胞がふたつ(コピー)になるだけですが、
幹細胞は分裂すると、幹細胞と、皮膚・血管などの別の細胞になります。
血管や肝臓、腎臓、など、ダメージのある場所で、それぞれ例えば、
血管の細胞になり、肝臓の細胞になって体細胞を修復してくれます。
しかし、もう片方の細胞は幹細胞のままなので、また分裂、再生が可能です。
軟体動物のヒドラは、体が幹細胞で出来ているので不老不死なのだ、
という記事を読んだことがありますが、本当かもしれませんね。
(実際はそんなに単純じゃないのですが)
この幹細胞が腹部などの皮下脂肪に入っているので、まずは、これを脂肪吸引します。
脂肪のままだと全く役に立ちませんが、じゃまな脂肪だけを吸引するので、好都合です。
そして、幹細胞のたくさん入った脂肪を、遠心分離機で分離して幹細胞だけ取り出します。
それがなんと数十~100個程度だけ。
この取り出した幹細胞を培養液で培養します。
この場合は、幹細胞だけが増え、血管などにはならない。(なったら怖いです)
数千万~数億個に増やした幹細胞を1ヶ月ごとに3回に分けて点滴を通して投与します。
もともと自分の細胞ですので、あたりまえですが拒絶反応は起きません。
大量の幹細胞が血液の中を流れ、体中に散らばっていき、傷ついた細胞を修復してくれます。
具体的には、2015年、
09/16 手術 臍部より脂肪を抽出
10/14 第1回目幹細胞投与
11/17 第2回目幹細胞投与
12/17 第3回目幹細胞投与
という具合です。
実際には投与の途中で、回収した培養液(サイトカインがたっぷり)を投与します。
幹細胞治療の効果
どんな細胞にでも生まれ変わることのできる幹細胞を投与するのだから、筋肉にもなるかと思い、
強度の高いトレーニングを始めましたが、特に効果はなかったようです。
そして、効果は人それぞれ違うようです。
幹細胞を投与した患者さんからの生の声を集計すると、
やたら眠る。(眠い)
糖尿病でインスリンを打っている人の血糖値が正常化した。
筋肉が増えた。
疲れない。疲れにくい。疲れがなくなった。
酒に強くなった。(しかも旨い)
食べ物がおいしい。
といったことが聞かれました。
皆、特に口々に言うのが、「よく眠れる」と、「疲れなくなった」です。
私もそうです。お酒にも強くなりました。
なかなか酔わないので、多く飲んでしまいます。
幹細胞治療後、数ヶ月間はこれが持続します。(2年後も持続)
でも、一度元気になると、元気なのが当たり前になるので、疲れていたころのことを忘れてしまいます。
ちょっと疲れると、「そういえば毎日こんなだったな~」と、疲れていたころのことを思い出しますが、
すぐに回復してしまいます。
また、難聴、ガン患者の方も効果を期待して幹細胞治療を行いましたが、特に改善はされませんでした。
もちろん、ものすごく元気にはなりますが。。。
私も老眼、肩の痛み、花粉症が治ることを期待しましたが、これに関しては、まったく効果がなかったのです。
アンチエイジング的には、皺がなくなったり、白髪がなくなったりすることもありません。
幹細胞治療で相当、元気にはなりますが、病気が治るわけではないのです。
幹細胞治療の実際
増殖させた幹細胞投与を行うと、弱っている臓器、血管などが、ゆっくり回復します。
肝臓が元気になったため、お酒に強くなっているのではないか、と思われます。
内臓の修復にエネルギーを取られ、眠くなるのも頷けます。
そしてここが最大のポイントなのですが、深い睡眠が長時間、出来るようになったおかげで、
テストステロンなどの成長ホルモンが大量に分泌されるようになったのだと思います。
睡眠の最初の3~4時間にぐっすり寝ると、成長ホルモンやプレホルモンなどが多く分泌されます。
40代くらいから、テストステロンの低下による障害が起きやすくなりますが、
幹細胞治療を受けるのは40~50代の男性がほとんどです。
幹細胞治療によって、良質の睡眠が得られ、テストステロンが多く分泌され、元気になるのです。
筋肉が増えた、という人は明らかにテストステロン効果です。
テストステロンは骨格筋を発達させる効果があります。
もちろん、内臓や血管などの傷ついた細胞が、幹細胞によって刷新されますので、体の中から元気になります。
皺や白髪はなくならない、と書きましたが、実のところ、私は幹細胞治療後しばらくしてから、なくなったのです。
幹細胞治療から1年半後、トレーニングで元気になった私は、減量を開始しましたが、
その効果なのか、脂肪と共に、皺と白髪がなくなりました。
カロリー制限や、トレーニングとランニングによるダイエット効果で、若々しく元気になったのです。
トレーニングしたり、痩せると、テストステロン、サイトカインが多く分泌されます。
急激な減量だったため、皮膚がたるみましたが、半年後にはたるみは修正されました。
幹細胞治療以前の元気を100とすれば、治療後は150くらい。
それまではちょっと若く(2~3歳)見られる程度だったですが、5歳若く見えるかな、くらいでしかありません。
それが、14kg減量後は、元気500、常に10歳以上若く見られる、くらいの感じです。
結果から言うと、幹細胞治療よりも、減量と運動の方が、圧倒的に効果があります。
そもそも、運動する気になるか? っという部分で幹細胞治療の効果は絶大です。
私の場合、ずいぶんと痩せたのと、トレーニングのおかげでテストステロン値が正常(以上)になり、すごく元気です。
この湧き出る活力が、テストステロンのせいだと気づいたので、幹細胞の本当の効果にも気づけたわけです。
ちなみに、トレーニングとランニング、カロリー制限による効果は絶大ですが、精神的、肉体的に、非常に負担が大きく、
毎日続けても、数ヶ月しなければ効果を実感できないものですので、かなりの努力・強い意志が必要です。
言わなくてもわかりますね?
それに比べ、幹細胞治療はお金(数百万円)さえあれば誰でも出来てしまい、しかも効果はすぐに表れますので、
その違いがあることをご了承ください。
幹細胞治療、再び
初の幹細胞治療をしてから、2年半の歳月が流れ、気がつけば減量を経て細マッチョになり、
異常なまでの健康体になりましたが、数々の偶然が重なり、もう一度、幹細胞投与の機会が巡ってきました。
それというのも、
幹細胞を増殖させるため、培地、つまり培養液を使うわけですが、今まで使っていた培地が供給できなくなるため、
別の培地で試して、結果のよいものを採用しなければいけなくなりました。
そこで、前回の手術で4回分くらいの脂肪を(無駄に)摂取されて保存してある、
あり余っている私の幹細胞で実験が行われました。
培養液は、お値段が張る(500ccで7万円)ため、たくさんは使えませんので、
通常の幹細胞治療のように、幹細胞数を億単位までは増やせないのですが、数千万個には増やせます。
実験とはいえ、せっかく増えた幹細胞なので捨てるのはもったいない。
当然、折角だから本人に入れてしまえ、ということになります。
こうして、通常の1回分の投与の1割の量(2500万個)の細胞数ではありますが、
スポット的に、1回だけの幹細胞投与を行いました。
2018年、
03/07 幹細胞投与(2500万個)
内臓が刷新されると、いいなあ。
投与後、非常に眠いです。おかしいくらい眠いです。
ただ、待ちに待った春が到来し、気候が穏やかになっているので、そのせいで眠いのかもしれません。
花粉の薬も飲んでるしね。
もう~眠い。とにかく眠い。
幹細胞治療、おかわり
前回の幹細胞治療はスポット的なもので、投与する細胞数も少なかったわけですが、
あれから1ヶ月が経ち、今回再び、ほぼ通常の幹細胞量(約1億個)を投与することになりました。
使える培養液の量が若干少なめですが、再び数千万個単位ずつの投与を行います。
やはり、投与すると眠いです。ぐっすり寝ている間に内臓が刷新されているのでしょう。
それと、培養液の試用で増殖した幹細胞がまだあったので、ついでに投与。
2018年、
04/02 幹細胞投与(5000万個)
04/27 幹細胞投与(3500万個)
05/28 幹細胞投与(1900万個)
体の中から若返ります。
いったいどうなるのでしょうか?
結果から言うと、非常に元気になりました。
ほぼ同時期から、経口テストステロン製剤の服用を始めたせいもあるでしょう。
それ以前からテストステロンの塗り薬は使用しています。
かなり、エネルギッシュであることは間違いありません。
あいかわらず、トレーニング、ランニング、キックボクシングは継続しており、肉体的には絶好調です。
白髪、シワ、タルミが減り、10歳程度若く見られるのは、相変わらずです。
幹細胞治療の効果がどのくらい関与しているかは、やはり分かりにくいです。
幹細胞治療、その後
自己幹細胞投与から丸7年。おかわりから4年半が経過しました。
サークルトレーニングで減量し始めて5年半です。
引き締まった体のまま、病気もせず元気に暮らしています。
その間の大きな病気は、コロナ・オミクロン株感染ぐらいですが、
自宅療養しただけだし、高熱は出たけどインフルエンザと変わらないです。
あとワクチンのたびに高熱。
一度は回復しかけた老眼は徐々に悪化。
最近食い過ぎると胃の粘膜がダメージを受けてしまう。
なんとなく体重が減り、筋肉が減った気がする。
老いを感じます。
白髪と薄毛は進行せず、我が家の家系で唯一禿げてない。
髪の艶は悪くなった。
腕に老人性白斑が出来てきているし、皮膚が老けた。
老人性のイボも手の甲にできてきた。