アンチエイジングと筋トレ

アンチエイジングとは


アンチエイジングとトレーニング

アンチエイジングとは、いわば加齢対策です。 10~20代の人の意識に、加齢という言葉が登ることはないでしょうが、人間30歳を超えると年齢、加齢を気にしだします。 誰でも、30~40歳くらいになると、白髪、シワ、シミはもちろん、体力的な衰えを感じることでしょう。
もっとも、体力的な部分は運動でカバーできますので、格闘技やトレーニングを(適切に)行っていれば、 体力的な衰えを全く感じない人もいるでしょう。 運動不足により筋肉が減り、代謝が悪くなるといったパターンが、まるで加齢のせいのようにされていますが、 代謝が悪くなったから太ったのではなく、運動不足が根本原因なのです。 ※もちろん代謝も減ります。
もちろん男性の場合、30歳くらいからテストステロンの分泌が毎年1~2%も落ちていくので、 筋肉がつきにくくなりますし、それどころか筋肉が落ちやすくなります。 ただこれは、あくまでも運動をしていない人の話ですので、キチンと体を動かしている人は筋肉を使い、代謝も多く、 テストステロンの分泌量も減りにくいのです(減らないわけではない)。
ちなみに男性更年期障害の薬として、テストステロン製剤 は数多くの種類が販売されています。(通常は45歳以上) 私はテストヒールを使用。 その一部が、筋肉増強剤として利用され、尋常ではない量(想定外の利用量) が使われているわけです。 テストステロンが悪いのではなく、使う人の使い方、容量が悪いのです。 誤解しないでください。
テストステロンと共に分泌量が減っていくホルモンにDHEA(ジヒドロエピアンドロステロン)というものがあります。 DHEAは若返りホルモンと呼ばれ、サプリメントとして販売されていますが、2018年から厚労省の規制が入りました。 DHEAの分泌量も、40代では20代の半分になるといわれていますので、アンチエイジングとして注目されています。 20年ほど前に、私もDHEAを使ったことがあるのですが、まったく効果は感じられませんでした。(2018/10から再使用)
マイオカインというモノも最近発見されました。 新しい筋肉から分泌される50種類くらいの物質の総称で、これも若返りホルモンと呼ばれています。 マイオカインは、運動すると出るわけですが、運動の強度が強すぎてもいけないようです。 結局、筋肉の大きな太腿、つまり自重スクワットがベストということのようです。 確かに、高齢の女優さんが毎日スクワットをしているという話は聞きます。
これらの若返りホルモンについて、効果などは正直よくわかっていないというのが現状なのですが、 ひとついえることは、トレーニング(運動)をすれば老いにくい、ということです。 実際に昔から、頻繁に運動している人は、運動していない人よりも若々しいのは確かです。 いつも若々しい人は、運動によりホルモンバランスが良くなっているから、当然です。
テストステロンでの筋肉増強効果



アンチエイジング実践

実際に、アンチエイジングにおいて、トレーニングや運動の効果は大きいです。 トレーニングは、時期によって強度や量は違うものの、私はずっとやっていたのですが、 運動量が少ないため太ってしまいました。
いつも疲れやすく、やる気も起きず、加齢のせいだと思っていました。(思いたかった?) そこで一気に運動量を増やして減量したわけですが、あまりにも減量前後で元気度が違い過ぎるので、 減量によるアンチエイジング効果は非常に大きいといわざるをえません。
脚が重く、前に出すのも億劫だったのですが、今では当たり前のように毎日走っています。 今現在のトレーニングの量は(レップもセットも)非常に多く、そして毎日です。 腕立て伏せや腹筋、スクワットなど、平気で200~300回やってしまいます。 身体は軽く、常にエネルギッシュで活動的です。 筋肉が疲労しているので、睡眠時間は長く(8時間)ないとだめですが、これは昔からです。
トレーニングをするとテストステロンの分泌量が増えます。 脂肪があると女性ホルモンが出やすく、テストステロンが出にくくなりますが、 ランニングによって脂肪が落ちましたので、逆の効果(テストステロン分泌増加)があります。
また、スクワットだけでなく、懸垂、腕立て伏せなどの自重のトレーニングにより、 全身の(あたらしい)筋肉からマイオカインが分泌されます。 このため、気づかないうちに、体調が絶好調になって、エネルギッシュになっていました。 トレーニングによる、炎症性サイトカインの抑制も効いているのでしょう。
減量2ヶ月で9Kgほど体重が減りましたが、そのころから白髪、シワが激減しました。 それと、明らかに肌の艶というか、キメが違います。 常に活力があり、寝起きもバッチリで、非常に元気です。
努力は必要ですが、トレーニングは無料で出来るアンチエイジングです。その努力の程度が曲者です。 楽だったら誰でもやってますからね。



アンチエイジングと幹細胞治療

幹細胞治療については、詳しく記事を書いていますので、こちらを参照してください。
幹細胞治療とトレーニング

アンチエイジングの観点から幹細胞治療を見ていくと、壊れた細胞を修復するという幹細胞の機能から考えて、 細胞の老化防止に効果があることは間違いないでしょう。というより生まれ変わりかな?
私の場合(人による)、シワがなくなったり、白髪がなくなったりはしないし、脂肪が減ったりすることもありません。 ただ、やたらに元気になった、という自覚はあります。
それと、幹細胞を培養しているときに、幹細胞から、サイトカインという物質が出ます。これもホルモンのようなものです。 サイトカインが培養液に染み出していくわけですが、この培養液も一緒に体内に注入することで、元気になります。
培養した幹細胞を体内に注入する際に、このサイトカインの豊富な培養液も一緒に注入します。 また、4週間ごとに行う幹細胞の注入の間(2週間ごと)にも数回注入します。
サイトカインにアンチエイジング効果があるかどうかは不明ですが、免疫に効果があるようです。 炎症性サイトカインというものもあり、これが老化を促進させるのですが、トレーニングはこれを抑制します。
幹細胞治療は保険が利かないので数百万円もしますので、お手軽にできるアンチエイジングとは言えません。



アンチエイジングとヒトプラセンタ

美容クリニックなどで、注射することができるアンチエイジング薬にプラセンタがあります。 プラセンタとは胎盤のことで、人間の胎盤から作られる注射薬で認可されているのは、 国内ではラエンネックとメルスモンだけです。
通常、サプリメントのプラセンタは、豚や羊、馬のプラセンタが使われますが、 動物由来の注射薬は聞いたことがないです。多分、ダメでしょう。
プラセンタはアンチエイジング界では有名で、定期的に皮下注射、筋肉注射している人も多いでしょう。 静脈注射でプラセンタを注入することはあまり奨励されていませんが、幹細胞や培養液を注入する際は一緒に入れています。 ただ、プラセンタを注入している人は、献血に制限があります。 血液検査の際にも気を付けた方がいいでしょう。変な数値が出るかも?
さて、プラセンタによる効果ですが、薬を打つと数日間、お肌がプルプル(すべすべ)です。 アンチエイジングとしてはどの程度の時間、効果があるかは不明ですが、美容効果はてきめんです。 興味のある人は美容クリニックへ行ってください。でも、保険が利かないので、お値段は高いです。

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アンチエイジングとサイトカイン

サイトカインはたんぱく質で、数百種類もある体内ホルモンです。 免疫にかかわっているとのことですが、発見されて間もないため、詳しくは不明です。
サイトカインの中にも、抗炎症性サイトカイン、炎症性サイトカインというものがあり、 常に体内でバランスをとっています。
加齢などで、炎症性サイトカインが強くなると関節炎などを引き起こすので、老化の原因と考えられています。
トレーニングは炎症性サイトカインを抑える効果があり、 有酸素運動は抗炎症性サイトカインを活性化することが分かっていますので、 トレーニングと有酸素運動のどちらか一方をするよりも、両方やった方がアンチエイジングに良いことになります。 つまり、トレーニングと有酸素運動の両方をすることを奨励します。
40歳以降、できれば30代から、トレーニングと共に有酸素運動を取り入れることで、老化を遅らせる効果が期待できます。 運動している人が、若々しくいられるのは、サイトカインが、かなり関係しているわけです。
残念ながら、サイトカインのサプリメントは聞いたことがないので、 ずっと若くいたいなら、スクワットを中心のトレーニングをし、軽く走るしかないようです。



アンチエイジングとDHEA

若返りホルモンとして有名な、DHEA(ジヒドロエピアンドロステロン)を試してみることにしました。 DHEAは、ジヒドロエピアンドロステロンといい、25歳くらいでピークを迎え、40代には半分になります。 この増減の曲線はテストステロンとよく似ています。
DHEAは、男性ホルモンであるテストステロンや、女性ホルモンのエストロゲンの素となるプレホルモンです。 なので、男性だけでなく、女性も飲めるサプリメントです。 ただし、毛が濃くなる、ニキビが出る等、色々と弊害もあるようです。 女性は禁止、としているDHEAもあります。
男性の場合、加齢とともにテストステロンの分泌が減りますが、それはDHEAの分泌が減っているせいでもあるのです。 テストステロンはほとんど(95%)が精巣から作られますが、DHEAは副腎からも作られます。 (テストステロンの5%は副腎から作られます。また最近の研究では、脳の海馬でも作られているらしいです)
当然、スポーツ業界では、ホルモンであるDHEAは禁止薬物ですが、米国などでは広くサプリメントとして販売されています。 DHEAは一日一回、摂取量は25~50mg程度で、食事と共にとります。
女性ホルモンであるエストロゲンに変換される可能性を考えると、無理にDHEAを多く飲むのはやめた方が良さそうです。 テストステロン製剤に比べると、非常に安いのですが、DHEAの効果も、実は定かではないのが現状です。 また、ジヒドロテストステロンに変化してしまうと、ハゲ、ニキビなどになりますので、やはり所定量は守りましょう。 私の場合、DHEAを飲み始めてから、明らかに、胸と腹のニキビの数が増えました。 今まで、こんな所にニキビはできたことがない、という感じです。脇腹など。不思議と顔や尻にはできません。
DHEAは長期間飲み続けないと、効果は出にくいようですが、300錠で3000円程度で入手できますので、 1瓶で10ヶ月間も飲めます。コストパフォーマンスは最高でしょう。 ただし、効果も劇的とはいいがたいので、実際のパフォーマンスは正直言って不明です。
男女ともアンチエイジングとして飲めるサプリメントです。

くわしくは →  DHEAとアンチエイジング



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