筋肉をだます
筋肉をだます、とは一体どういう意味でしょう?
文字通り、筋トレ中に筋肉をだますことです。
トレーニーは筋トレにより、筋肉に負荷をかけて筋肥大をしていくわけですが、
毎回、レップなり、重量なりを増加させなければ、前よりも大きな筋肉にはなりません。
同じ重量、同じレップを毎回やったところで、それだけでは一年後に筋肉は大きくなっていないはずです。
そのうちにプラトー(スランプ)に突入するのがオチです。
セット数を増やす、種目を替える、といったことである程度の対応も可能ですが、
それだけでは、やはり限界があります。
そもそも、筋トレでやみくもにセット数を増やしていてはオーバートレーニングに陥ります。
そこで、お手軽に行なえるテクニックとして筋肉をだます、
別名、筋肉幻惑法を紹介したいと思います。
ストレートに筋トレし、まだ効果が持続している場合は行なう必要はありません。
筋トレ経験が長くなり、記録の上昇が頭打ちになった段階で、筋肉幻惑法を採用してください。
筋肉をだます例
部位の入れ替え
筋肉をだます、第一の例は部位の入れ替えです。
例えば、上半身、下半身という2分割のスプリットトレーニングをしているとします。
いつもは、胸、背中、肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋の順番で行なっていたとします。
これを単純に、背中、胸、肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋の順番で行なうというものです。
いつもは胸の後に背中をやっているのが、先に背中をやることにより、
フレッシュな状態で筋トレできるので、
強度を高められます。
- 胸、背中、肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋
- 背中、胸、肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋
または、
- 胸、背中、肩、上腕三頭筋、上腕二頭筋
- 背中、胸、肩、上腕二頭筋、上腕三頭筋
レップ数の入れ替え
筋肉をだます、第二例はレップ数の入れ替えです。
これも回毎に変化を加える方法ですが、胸のトレーニングでベンチプレスとダンベルフライをやっているとします。
回毎に重量を替え、目標レップを替えてしまうというものです。
- ベンチプレス10レップ、ダンベルフライ12レップ
- ベンチプレス8レップ、ダンベルフライ10レップ
嘘みたいな本当の話です。
あれ、100キロだったの? 90キロかと思ったと、筋肉がだまされるわけです。
種目の入れ替え
筋肉をだます、第三例は種目自体の入れ替えです。
これも回毎に変化を加える方法です。誰でも思いつく方法ではないでしょうか?
例えば上腕二頭筋でバーベルの日、ダンベルの日を設けます。
- バーベルカール、リバースカール
- ダンベルカール、ハンマーカール
バーバルカールは高重量でチーティング。ダンベルカールはシーテッドでストリクト。 のように分けて行なうと更に効果的です。
順番の入れ替え
これは同じ部位での種目の入れ替えです。他の筋肉のだましよりも難易度は高めです。
例えば、上腕二頭筋の筋トレで、
ダンベルカール、コンセントレーションカールをそれぞれ20キロ、10キロでやっていたとします。
ダンベルカールに比べ、コンセントレーションカールはストリクト種目なので、通常、使用重量が落ちます。
また、順番もダンベルカール、コンセントレーションカールの順に行なうのが一般的です。
それを以下のように順番を変えて行います。
- ダンベルカール20キロ、コンセントレーションカール10キロ
- コンセントレーションカール15キロ、ダンベルカール20キロ
先にコンセントレーションカールやるんだから、重いのも可能だと 自分に言い聞かせて行なうわけです。
さらにダンベルカールはいつもどおり出来ると言い聞かせて行ないます。
ちょっと無茶苦茶っぽいですが、こうやって自分と筋肉をだまして限界を超えるテクニックです。